生木専門スーパー生木ラボの鈴木です(@supernamakilab)
今回紹介するのは、生木を使った木工に取り組まれていたデザイナー・秋岡芳夫さんの著書『木工入門−樹の器』です。
生木BOOK的にも重要な本ですが、40年近く前の書籍になり絶版本。。。
スーパー生木ラボの鈴木は運よくアマゾンで見つけることができました。
入手できる方はぜひご覧いただきたい一冊となっています。
本書の中でも特に共有していきたい3つのポイントを解説していこうと思います。
この記事はこんな人に読んでおすすめです。
- 丸太が割れない乾燥方法を知りたい
- 丸太の輪切りも有効に使いたい
- ナタやノコギリ、小刀などの手工具で木の丸太からつくれる物を知りたい
目次
40年前に提唱された新縄文木工(by秋岡芳夫)が日本版グリーンウッドワーク
秋岡芳夫さんってどんな人?
著者の秋岡さんは、自称「立ち止まった工業デザイナー」。
大量生産・大量消費の昭和の中後期に疑問を抱いて立ち止まったように思います。
そして、その立ち止まった時に日本各地の民俗工芸や職人の手技に魅せられていった、そういう感じのお方です。
日本版グリーンウッドワークのヒントその1:法隆寺の割木工
そんな秋岡さんが提唱した新縄文木工のヒントはいくつかあります。
その一つがはるか1000年以上前の建築、法隆寺です。
電動工具はもちろん、台ガンナもなかった時代に巨大な丸太を製材しているわけですが、すべて人力で行われているわけです。
ノコギリやくさびを使って丸太を挽いたり割ったり。。。
まさにグリーンウッドワーク!ですね。
ちなみに室町時代あたりまでは「槍ガンナ」というカンナが主流だったようです。
日本版グリーンウッドワークのヒントその2:アイヌの生木木工、秋田の民芸品etc…
それから生木を使って「ニマ」という船の形に似た食器をつくるアイヌの木工があります。
半割りにした丸太を丸ノミでくり抜いてつくる木のうつわのことで、
当時の秋岡さんには生木で木工ができるのか!と驚きをもたらしたようです。
*以下は追記します↓
こけしづくりの道具「バンカキ」=スクレイパー
桐ダンスや下駄作りの研磨道具「うづくり」
電子レンジでチン!生木の人工乾燥
丸太の輪切りもヒビ割れずうつわにできる?
何度も読み返したくなるスルメ本でした
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