スーパー生木ラボは、未乾燥の木材=生木(なまき)を専門にとりあつかう、日本では非常に珍しい木工所です。
2018年12月から独学でスプーンを彫り始めたことがきっかけで、山の未利用資源「生木」の可能性に気がつきました。楽しい、落ち着く、癒される。スプーンづくり、そして生木を削る楽しさを人と分かちあいたい!ということで、ワークショップを開催するようになりました。
木工事業で独立した現在は、
生木の販売、生木を使用した作品制作、グリーンウッドワークのワークショップ講師のほか、
材料の入手が困難な初心者の方がオンラインで学べる環境「生木ひろば」を提供しています。
「そもそも生木って何?」と思う方も多いかと思います。簡単に説明させていただきます。
生木(なまき)とは、伐採したばかりのまだ水分を多く含んだ状態の木のこと。
建築用の材木は、山から原木市場へ運ばれて、そのあと製材所で乾燥させて使います。自伐型林業にも取り組むスーパー生木ラボは、材木を乾燥させる設備を持っていないため、
山に生えてる木をそのまま木工に使いはじめました。
*2017~2020年まで自伐型林業に関わりましたが、木工業務が多忙につき、現在は林業の現場からは距離を置いています。
生木を使う木工をグリーンウッドワークといい、
日本国内外で昔からおこわれてきた木工のジャンルのひとつです。
特に北欧やイギリス、アメリカなど欧米諸国では、
非常に根強い人気を誇る木工ジャンルとなっています。
日本国内でも、グリーンウッドワークに取り組む人はいますが、
まだまだマイナーな存在といえるでしょう。
雑誌で連載が組まれたり、教科書的な本が出版されたりもしています。
日本は、世界でも有数の山林大国であるにも関わらず、
山をめぐる状況は決して明るいものではありません。
諸説ありますが、その理由は2つあります。
1つ目は、
戦後に安い外材を輸入するようになり、国産材の価格は低迷し、
山林所有者が大切に育てた木をきり、販売しようとしても、激安!と言う時代が長らく続いたこと。
2つ目は、
薪や炭といった燃料源になっていた里山の広葉樹も、石油燃料が台頭することで、
次第に人が山へ入らなくなり、どんどん山が荒れていったこと。
これにより、山間地の田畑に、鹿、猿、猪などの獣が降りてくるようになったり、
土砂災害が増えたりと、人間の暮らしを脅かすようになってきました。
・・・と、だいぶ真面目な話になりましたが、
スーパー生木ラボは、山に人の関心が戻ってきたらよいなと考えています。
本音は、山間地に暮らしたい移住者や、地元に暮らす人たちが、
山の木でグリーンウッドワークをやって、木を削りながら、いつまでも快活な人生を歩める!
そのような人を増やしたい。
そのようなことを考えながら、定期的に、生木の木工体験ワークショップを開催したり、
オンラインショップで作品を販売しております。
ここまで読んでいただいたあなた、どうぞ末長くよろしくお願いいたします!
○ワークショップをご希望の方はご連絡ください。
○Youtube、インスタグラム、facebookもやっています!
「こんなネタやって欲しい」「アレが作りたい」など、ご要望があればコメントかメッセージくださいね。
○多忙につきすべてのメッセージに返信は出来かねますが、すべてに目を通しています。